北陸のIT企業M&A|ニアショア価値の高まりとエンジニア評価額の相場 | 北陸M&A総研マガジン

北陸のIT企業M&A|ニアショア価値の高まりとエンジニア評価額の相場

北陸エリア(石川・富山・福井)でIT企業・ソフトハウスのM&Aを検討中の経営者様へ。2024年の北陸新幹線敦賀延伸を背景としたニアショア拠点の最新価値評価、SES・受託開発・SaaSなど業態別の売却相場を徹底解説します。

目次

  1. 北陸のIT業界におけるM&A動向
  2. 【県別】北陸3県のIT産業特性とM&Aトレンド
  3. 【業態別】北陸IT企業の売却相場と評価ポイント
  4. IT企業の売却価格を左右する無形資産の可視化
  5. M&A後のエンジニア離職を防ぐPMI(統合)戦略
  6. 北陸のIT企業がM&A仲介会社を選ぶ基準
  7. M&A総合研究所が北陸のIT企業M&Aに強い理由
  8. 北陸エリアおよび関連産業のIT・Web関連M&A成功事例【M&A総合研究所 成約インタビューより】
  9. 売却前にやっておくべき磨き上げのチェックリスト
  10. まとめ

石川県、富山県、福井県の北陸3県におけるIT業界は、今、歴史的な転換期を迎えています。2024年春の北陸新幹線敦賀延伸により、東京や大阪といった大都市圏からの物理的な距離が劇的に縮まったことで、北陸のIT企業は単なる地方の協力会社から戦略的な開発拠点へと、その立ち位置を変えつつあります。

かつてのニアショア開発は人件費の差益を狙うコスト削減型が主流でしたが、2025年現在は、都市部で枯渇している優秀なエンジニアリソースを確保するための「ニアショア2.0」へと進化しています。真面目で定着率が高い北陸の技術者集団は、採用難に悩む首都圏のメガベンチャーや大手SIerにとって、極めて魅力的な買収対象となっています。

一方で、北陸のIT経営者様の中には、自社の適正な評価額が分からず、後継者不在のまま廃業を検討されている方も少なくありません。本記事では、北陸のIT産業特性を踏まえたM&Aの最新トレンドから、業態別の算定ロジック、エンジニアの流出を防ぐ統合プロセス、そして自社の技術力を正当に評価してくれるパートナーの選び方までを詳しく解説します。

北陸のIT業界におけるM&A動向

北陸エリアのIT業界におけるM&A市場は、新幹線延伸による経済圏の拡大と深刻な人材不足を背景に、かつてない活況を呈しています。石川県、富山県、福井県の各地にあるソフトハウスやシステム開発会社は、東京や大阪の企業から即戦力の開発チームとして熱烈な視線を注がれています。

具体的には、これまでの安い労働力を求めるニアショアという構図から、高い技術力と組織力を会社ごと取り込む戦略的開発拠点、すなわち「ニアショア2.0」へのシフトが起きています。新幹線の延伸により、首都圏のエンジニアや経営陣が現地へ足を運びやすくなったことも、M&Aのハードルを下げる要因となりました。

また、能登半島地震からの復興や地方創生を目的とした自治体DX案件の増加も、大手SIerの北陸進出を加速させています。地域に深く根ざし、官公庁や地場メーカーとの間に確固たる信頼関係を築いている企業は、その顧客基盤自体が高い資産価値として評価されます。今後も北陸のIT企業は、人材獲得型M&Aの主要なターゲットであり続けるでしょう。

【県別】北陸3県のIT産業特性とM&Aトレンド

北陸3県は共通の経済圏を形成しながらも、各県ごとにIT産業の特色が異なり、それがM&Aにおける評価ポイントにも反映されています。自社がどの県に拠点を置き、どのような産業クラスターに属しているかを理解することは、買い手へのアピール材料を整理する上で不可欠です。

石川県はクリエイティブ、福井県は行政・製造DX、富山県は組込制御といった具合に、地域の主要産業と結びついた独自の技術スタックが形成されています。それぞれの県における具体的な特徴と、現在進行しているM&Aの傾向について深掘りしていきます。自社の強みを再認識する機会としてください。

石川県(金沢:クリエイティブ・BtoC)

石川県、特に金沢市周辺は、加賀百万石の文化的な土壌を背景に、デザイン性の高いWeb制作会社やアプリ開発会社が数多く集まっています。クリエイティブ領域に強みを持つ企業が多く、都内の広告代理店やスタートアップ企業からの資本提携や買収の打診が活発に行われています。

近年では、観光地としての魅力を活かした観光テックや、伝統工芸とデジタルを掛け合わせたEC関連のスタートアップも台頭しています。これらの企業は、単なる工数の提供ではなくユーザー体験を設計できる能力が高く評価される傾向にあります。

買い手となる首都圏のベンチャー企業は、金沢のブランド力と感度の高い若手クリエイターを確保することを目的としています。そのため、ポートフォリオの充実度や自社サービスの成長性が、M&Aにおける価格交渉の重要な指標となります。

福井県(鯖江:オープンデータ・BtoB)

福井県は、鯖江市を中心としたオープンデータ活用や行政DXの先進地として知られており、官民連携のノウハウを持つITベンダーが確固たる地位を築いています。また、繊維産業や眼鏡産業といった地場の伝統的な製造業に特化した生産管理システムの開発経験を持つ企業が多いのも特徴です。

製造業のDX化が全国的な課題となる中、福井のIT企業が持つ現場の業務フローへの深い理解は、異業種からの買収ニーズを強く引きつけています。例えば、コンサルティング会社や大手メーカーが、福井のソフトハウスをDX推進のパートナーとして傘下に収める事例が増えています。

評価の焦点は、単なるプログラミング能力ではなく、特定の業界における専門知識の深さにあります。福井県独自の粘り強い県民性が反映された、丁寧なカスタマーサポートや運用支援体制も、買い手にとっては安心材料となります。

富山県(工業系・組込制御)

富山県は、医薬品製造やアルミサッシなどの大規模な工場が集積する工業県であり、それに伴いFA(ファクトリーオートメーション)や組込制御系の開発に長けたソフトハウスが発展してきました。ハードウェアとソフトウェアの連携が必要な領域において、独自の地位を確立している企業が目立ちます。

スマートファクトリー化の波が押し寄せる現在、組込系の技術者は全国的に極めて希少な存在となっています。そのため、小規模な事業者であっても、特定の工作機械や製造ラインの制御ロジックに精通していれば、想像以上の高値で評価されるケースが少なくありません。

買い手は、自社の製品ラインナップにITの機能を付加したい製造業や、産業用ロボットを手掛けるメーカーが中心です。富山のIT企業は、大手メーカーのサプライチェーンに深く入り込んでいることが多く、その商流を維持したまま承継できるかどうかが成約の成否を分けます。

【業態別】北陸IT企業の売却相場と評価ポイント

IT企業の企業価値は、利益額だけでなく、その収益構造によって評価軸が劇的に異なります。SES、受託開発、自社製品といった業態ごとに、北陸という地域性が価格にどう影響するのかを解説します。

一般的にIT企業のM&A価格は、EBITDAの数倍から、成長性が高い場合は数十倍になることもあります。北陸独自のコスト構造や単価設定を加味した、リアルな相場観を整理していきます。自社の事業モデルが市場でどのように査定されるのか、客観的に把握する材料としてください。

SES・人材派遣(エンジニア数 × 単価)

システムエンジニアリングサービスや技術者派遣を中心とする企業の価値は、原則としてエンジニアの人数と1人あたりの月額単価、そして稼働率の掛け合わせで算出されます。設備投資が少ない分、人材そのものが資産と見なされるのがこの業態の特徴です。

北陸の企業の場合、地元の製造業向け常駐案件が主体であれば、安定性は高いものの単価が低めに抑えられているケースが多いです。しかし、昨今のテレワーク普及により、北陸に拠点を置きながら首都圏のプロジェクトをリモートで受け、高単価を実現している企業は、収益性の面で極めて高く評価されます。

評価を最大化するためには、エンジニア一人ひとりのスキルシートを整備し、需要の高い言語の経験者が何名いるかを可視化することが重要です。また、エンジニアの離職率が低く、育成体制が整っていることは、買い手にとって買収後の事業継続性を保証する強力な材料となります。

受託開発・SIer(顧客基盤 × 技術力)

請負による受託開発を主軸とする企業、いわゆるSIerの場合、最大の評価ポイントは誰と直接取引をしているかという顧客基盤にあります。特に北陸では、大手メーカーや官公庁との長年の信頼関係によって築かれた直接取引口座が、新規参入の難しい壁として機能しています。

地域の巨大企業や、その関連子会社との口座を持っていることは、それだけで高いのれん代がつきます。買い手企業は、M&Aを通じてこれらの優良顧客との繋がりを即座に手に入れることを目指しているからです。

また、過去の開発実績において、特定の業務領域で高い専門性を持っているかどうかも問われます。開発プロセスの標準化が進んでおり、特定のエンジニアに依存しない組織的な開発体制が構築されていれば、価格交渉において有利な立場を築くことが可能です。

自社パッケージ・SaaS(将来性)

自社でパッケージソフトやSaaSを展開している企業の場合、現在の純利益よりも将来の成長性が評価の主軸となります。具体的には、ユーザー数、解約率、そしてARRの伸び率などが厳しくチェックされます。

北陸発のニッチな業務システムであっても、特定の業界で圧倒的なシェアを持っていれば、全国展開を狙う大手資本にとって非常に魅力的な案件となります。自社の営業力だけでは北陸圏内にとどまっていた製品を、大手買い手の販売網に乗せることで成長させるシナジーが期待されるためです。

この業態では、知的財産権が適切に管理されていることが成約の絶対条件となります。また、クラウド移行が完了しているか、モダンな技術スタックで開発されているかといったシステム構成の鮮度も、評価額に大きく影響します。

IT企業の売却価格を左右する無形資産の可視化

IT業界のM&Aにおいて、決算書の貸借対照表に記載された資産額は、企業の真の価値のわずか数パーセントに過ぎません。本当の価値は、従業員のスキルや組織の文化、技術的なノウハウといった目に見えない資産に宿っています。

これらの無形資産をいかに言語化・数値化し、買い手候補にプレゼンテーションできるかが、高値売却を実現するための核心です。北陸という土地柄が育んだ独自の強みを、資産として再定義するためのポイントを解説します。買い手が何を不安に思い、何を求めているのかを理解することが重要です。

エンジニアの定着率と真面目な県民性

北陸のIT企業が持つ最大の資産は、エンジニアの定着率の高さです。首都圏のIT人材市場は流動性が極めて激しく、採用コストと離職コストの増大が多くの企業の課題となっています。これに対し、北陸のエンジニアは地元志向が強く、一つの組織に腰を据えて働く傾向があります。

辞めない組織は、買い手企業にとって、M&A後の事業継続リスクが極めて低いことを意味します。1人の経験豊富なエンジニアを採用するのに数百万円のコストがかかる現在、離職率の低さはそれだけで数千万円、数億円規模の価値創出となります。

この価値を証明するために、過去3年から5年の離職率データや、平均勤続年数などを資料として整理しておくことが重要です。北陸の真面目でコツコツと技術を研鑽する気質は、大規模システムの保守運用や、精度の高い開発を求める買い手にとって、代えがたい魅力として映ります。

対応言語と技術スタック

組織全体がどのような技術セットを保持しているかは、買い手企業が自社の事業戦略と適合するかを判断する際の決定的な指標となります。JavaやC#といった業務システムの主流言語はもちろんのこと、Python、Go、Rustといったモダンな言語を扱えるチームは、市場で高い評価を受けます。

また、単なるプログラミング能力だけでなく、AI、IoT、クラウドネイティブ開発といった成長分野の実績がある場合は、そのプロジェクト件数や具体的な成果をリスト化してください。北陸の製造現場と結びついた組込開発の経験などは、エッジコンピューティングを強化したいIT大手から見て非常に希少価値が高いスキルセットです。

技術の棚卸しを行う際は、資格保有者の数だけでなく、どのような課題をどのように解決したかという成功体験をドキュメント化することが有効です。組織としての技術スタックが可視化されることで、買い手は買収後の具体的な活用イメージを描きやすくなり、評価額のアップに繋がります。

M&A後のエンジニア離職を防ぐPMI(統合)戦略

IT企業のM&Aにおける最大の失敗は、成約後にキーマンやエンジニアが次々と退職してしまうことです。特に北陸の企業が首都圏の大手企業に買収される場合、従業員は環境の変化や現場を分かっていない経営陣に対して強い警戒心を抱きます。

M&Aの成約は最終契約の締結ではなく、その後の経営統合、すなわちPMIがスムーズに進むかどうかにかかっています。エンジニアをつなぎ止め、むしろモチベーションを向上させるための具体的な施策を解説します。従業員が新しい環境を歓迎する状況を作らなければなりません。

東京水準の給与体系への移行

北陸のエンジニアにとって、首都圏の企業グループに入る最大のメリットは給与水準の向上です。一般的に北陸と東京では賃金ベースに差があるため、親会社の給与テーブルに移行することで、従業員の年収が10%から30%程度アップするケースも珍しくありません。

地元にいながら給料だけ東京水準になるという明確なメリットを提示することは、リテンションのための最も大規模な手段となります。M&A後の説明会では、雇用継続の約束とともに、具体的な給与アップの時期や要件を早期にアナウンスすることが不安の払拭に寄与します。

ただし、給与だけを上げてノルマを過剰に増やすような手法は反発を招きます。あくまでも北陸の穏やかなワークライフバランスを尊重しつつ、経済的な対価を改善するという姿勢が重要です。年収の引き上げは、既存社員の定着だけでなく、地元での優秀な人材採用においても圧倒的な競争力となります。

開発環境とリモートワーク規定

エンジニアは、給与と同じくらい、あるいはそれ以上に働く環境を重視します。M&Aを機にPCのスペックを最新モデルに一新したり、高機能な周辺機器やソフトウェアライセンスの購入を自由化したりすることは、エンジニアへの敬意を示す安価で効果的な施策です。

また、柔軟なリモートワーク制度の維持、あるいは拡充も不可欠です。北陸のエンジニアは、通勤時間の短縮や家族との時間を大切にする傾向があります。親会社から東京への出社を強要されるのではないかという懸念を早期に取り除き、むしろフルリモートで東京の先端案件に参画できる環境を整えることが、彼らの満足度を高めます。

さらに、社内のナレッジ共有ツールやプロジェクト管理ツールの最新化など、エンジニア同士がストレスなくコミュニケーションを取れる仕組みを導入してください。開発に専念できる環境を整備・強化することが、統合後の成長を支える要因となります。

北陸のIT企業がM&A仲介会社を選ぶ基準

IT業界のM&Aを成功させるためには、その特殊な技術特性と、北陸という地域の商習慣の双方に精通したアドバイザーが必要です。一般的な仲介会社では、ソフトウェアの資産価値やエンジニアのスキルセットを正しく評価できず、安値での売却を招く恐れがあります。

失敗しない相談先選びの基準として、特に重視すべき2つのポイントを解説します。自社の価値を正確に翻訳し、最高の条件を引き出せるパートナーを見極めるための指針としてください。信頼できる専門家の存在が成約への確実な道となります。

技術用語と商流への理解度

担当のアドバイザーが組込系とWeb系の開発サイクルの違いや、クラウドネイティブ、アジャイル開発といった現代の技術トレンドをどの程度理解しているかを確認してください。技術を理解していない担当者では、自社の強みを買い手企業に正しくプレゼンテーションすることができません。

例えば、受託開発における多重下請け構造の中で、自社がどのような立ち位置にあり、どの工程に優位性を持っているのかを理論的に説明できる必要があります。また、顧客との契約実態を精査し、法的リスクを事前に洗い出せる専門知識も不可欠です。

初回面談時に、自社の得意とする技術領域について話し、的確な反応が返ってくるかどうかが試金石となります。専門用語が通じない担当者に、自社の将来を委ねるべきではありません。IT業界に特化した知見を持つ仲介会社であれば、決算数値を超えた技術の将来価値を価格に反映させることができます。

広域マッチングができるネットワーク

北陸のIT企業を高く評価してくれる相手は、必ずしも県内の同業者とは限りません。むしろ、DXを推進したい全国の異業種企業や、開発体制を強化したい首都圏のメガベンチャーの方が、高い評価額を提示する可能性を秘めています。

そのため、地元の金融機関や税理士のネットワークだけでなく、全国規模の買い手データベースを持つ仲介会社を選ぶべきです。特に、首都圏や関西圏、中京圏の企業の買収ニーズをリアルタイムで把握していることが重要です。

北陸の技術を欲しがっている企業がどこにいるのか、広域かつ多角的に探索できるネットワークこそが、高値売却の焦点となります。地元の知り合いに譲れば安心という考え方もありますが、より良い条件とエンジニアの活躍の場を広げるチャンスを求めるのであれば、全国市場を舞台にマッチングを行うべきです。

M&A総合研究所が北陸のIT企業M&Aに強い理由

M&A総合研究所は、自社がAIテクノロジーを駆使したテック企業であるという強みと、全国を網羅するアドバイザリー体制を融合させ、北陸のIT企業様に最適なマッチングを提供しています。

東京の会社は北陸の事情を分かってくれないのではないかという不安を払拭する、当社の支援体制について紹介します。最新のデジタル技術と、地域に密着した丁寧なサポートの両立が、私たちの成約率が高い理由です。経営者様の想いを形にすることを最優先としています。

AIマッチングによる「異業種×IT」の提案

当社独自のAIシステムは、過去の膨大な成約データと、日本全国数万社の買い手企業のニーズを解析し、人間では想起しにくい「異業種×IT」のマッチングを創出します。

現在のM&A市場では、IT企業同士の統合よりも、建設業、物流業、不動産業といった従来型産業の企業が自社のDX推進を目的にIT企業を買収するケースが急増しています。こうした異業種企業は、IT企業を自社の変革に資する存在として捉えるため、同業他社よりも高いプレミアム価格を提示する傾向があります。

北陸にいながら、全国のあらゆる産業のトップ企業からのニーズにアクセスできることが、M&A総合研究所の強みです。自社の技術が、どの業界のどのような課題を解決できるのか、多角的な視点からベストなパートナーを提案します。

https://masouken.com/

北陸専任チームによるサポート

当社には、福井県、石川県、富山県の各県における経済情勢や地理感、さらには地域の気質を熟知した専任のアドバイザーが在籍しています。

形式的なオンライン面談だけでなく、必要に応じて経営者様の元へ直接伺い、膝を突き合わせて丁寧なヒアリングを行います。北陸特有の、真面目で伝統を重んじる経営者様の想いに寄り添い、従業員の皆様の将来に対しても配慮した交渉を徹底しています。

上場企業としての高いガバナンスと、地元密着の親身な対応を両立させることで、円滑な事業承継を実現します。新幹線延伸後の新しい経済圏の変化を熟知しているアドバイザーが、スピーディーかつ確実に成約まで伴走します。

完全成功報酬制で安心

IT企業の経営者様は、不確実な投資に対して非常にシビアな判断をされます。相手が見つかる保証もないのに初期費用を払うのは抵抗があるという考えは当然のことです。

M&A総合研究所は、譲渡企業様に対し、着手金、中間金、月額報酬を一切いただかない完全成功報酬制を採用しています。M&Aが成約して初めて手数料が発生する仕組みですので、相談段階での金銭的リスクはゼロです。

まずは自社の技術がいくらで評価されるのかという簡易査定や、他業種との提携可能性を確認するためだけの相談も歓迎しています。リスクなくM&Aの検討をスタートできることが、多くの北陸企業様に選ばれている理由の一つです。

北陸エリアおよび関連産業のIT・Web関連M&A成功事例【M&A総合研究所 成約インタビューより】

実際にM&Aを活用して、事業成長や課題解決を実現した北陸企業やIT関連の事例をご紹介します。他社の成功体験を知ることは、自社の将来を描く上での何よりの参考になります。

これらの事例は、単なる売却の記録ではなく、新しいパートナーと組むことで、企業の寿命が伸び、従業員の未来がどう拓けたのかという物語でもあります。自社に近い業種や規模の事例を参考に、M&Aの可能性を具体的にイメージしてください。

【福井県・製造業(買い手)】株式会社ミヤゲン|攻めのM&Aで成長

福井県でポリエチレン製品の製造・販売を手掛ける株式会社ミヤゲンが、群馬県の同業者を譲り受けた事例です。これはIT企業の事例ではありませんが、北陸の企業が買い手となり、県外企業をM&Aすることで成長を目指す攻めの姿勢の好例として紹介します。

北陸のIT企業においても、自社の開発体制を強化するために、首都圏の小規模な開発チームや、特定のWebサービスを持つ会社を買収する戦略は極めて有効です。地元の守りだけでなく、M&Aを成長戦略の重要な柱として活用する重要性を示唆しています。

買い手としての経験を積むことで、将来的に自社を売却する際にも買い手の心理を理解できるようになり、より有利な条件を引き出すことが可能になります。北陸の経営者にとって、エリアを越えたダイナミックな経営判断の参考になる事例です。

【宮城県・Web事業】東北三上機材株式会社|地方発Web事業の価値評価

地方の建設資材会社が、自社で運営していた建設業界向けのWebポータルサイト事業を切り出し、岐阜県のメーカーへ譲渡した事例です。地方企業であっても、特定の課題を解決する尖ったWebサービスを持っていれば、全国規模の企業から高く評価されることを証明しています。

北陸のソフトハウスの中にも、特定の業界向けに開発した独自のシステムやクラウドサービスを持つ企業は多いはずです。それを事業の一部として売却することで、サービスをより広域に普及させ、自社は本業に専念、あるいは創業者利益を得るという選択が可能です。

地方だから価値が低いという固定観念を捨て、デジタル資産としての価値を問い直すことの大切さを教えてくれる事例です。自社の開発資産が、他県の企業にとって喉から手が出るほど欲しいサービスである可能性を再認識してください。

【人材サービス】管理コスト削減とDXのためのグループ入り

エンジニア派遣やシステム開発を手掛ける人材サービス企業の事例です。コンプライアンス対応の強化や、バックオフィスのDX化にかかる投資負担を軽減するため、上場企業のグループ入りを決断しました。

SESや派遣業においては、社会保険の適正加入や労働基準法の遵守といった管理コストが年々増大しています。小規模なままではこれらのコストを吸収しきれず、利益率が低下しがちです。大手グループのインフラを活用することで、管理業務を効率化し、営業と採用にリソースを集中させる戦略は、北陸のSES企業にとっても極めて有効です。

大手に入ることで自由がなくなるという誤解を解き、むしろ大手の看板を使い、より好条件でエンジニアを採用するための前向きな選択としてのM&Aの価値を伝えています。エンジニアの将来を最優先に考えた統合プロセスの好例です。

売却前にやっておくべき磨き上げのチェックリスト

M&Aを成功させ、少しでも高い条件で会社を譲渡するためには、事前の準備が欠かせません。買い手が最も警戒するリスクを事前に排除しておくことで、デューデリジェンスでの減額要求を防ぎ、成約の確度を高めることができます。

特にIT企業において、法的・技術的に見直しておくべき項目を整理しました。これらを整えておくだけで、会社の品質が上がり、買い手からの信頼感は飛躍的に向上します。自社の現状を客観的に点検してみてください。

契約形態の適正化(準委任・請負・派遣)

顧客との契約形態が実態と合っているか、法的なリスクがないかを再確認してください。特に、実態は派遣であるにもかかわらず請負契約として指揮命令を行っている偽装請負の状態になっていないかが厳しくチェックされます。

上場企業などの大手買い手はコンプライアンスを最重視するため、契約書と実態の乖離がある場合、M&Aの破談要因になりかねません。事前に契約実態を整理し、必要であればクライアントとの契約内容を見直しておくなどの是正措置を講じることが重要です。

また、残業代の未払いや過重労働がないかといった労務コンプライアンスも最重要項目です。デジタル化された勤怠記録と給与計算が一致しているかを確認し、クリーンな経営体制を証明できるように準備してください。

ドキュメントの整備と属人性の排除

システム開発の仕様書、設計図、運用マニュアルなどが特定のエンジニアの頭の中にしかない状態を解消してください。属人性が高い組織は、買い手から見てキーマンが辞めたら事業が崩壊するという最大のリスク要因と見なされます。

ソースコードの管理体制や、コメントの記述ルールが標準化されているか、ドキュメントが最新の状態に保たれているかを点検します。これらが整備されているだけでも、組織としての管理レベルが高いと評価され、のれん代の加点要素となります。

誰が引き継いでも運用できる状態を可視化することは、企業価値を高めるだけでなく、成約後の引き継ぎ期間の短縮にも繋がります。現経営者がいなくなっても自走できる組織であることを証明することが、高値売却の絶対条件です。

まとめ

北陸エリアにおけるIT企業のM&Aは、新幹線延伸という追い風を受け、エンジニアの質と顧客基盤を再評価する絶好の機会となっています。石川のクリエイティブ、福井の業務知識、富山の技術。これらの地域に根ざした強みは、適切なパートナーと出会うことで、地方から全国へと飛躍する可能性を秘めています。

成功の鍵は、自社の技術と人材という無形資産を正当に評価してくれる専門家を選び、従業員の雇用と給与を守るための明確なビジョンを事前に描いておくことです。廃業という選択をする前に、まずは自社の市場価値を知ることから始めてみてください。M&A総合研究所は、北陸のIT経営者様の想いに寄り添い、最新のテクノロジーと地域密着のサポートで、最良の未来を実現するために全力で伴走いたします。

北陸地方のM&A・事業承継のご相談なら北陸M&A総研

M&A・事業承継については専門性の高いM&Aアドバイザーがいる北陸M&A総研にご相談ください。

北陸M&A総研が選ばれる4つの理由

①譲渡企業様完全成功報酬制で成約まで一切費用がかからない
②業界特化の高い専門性
③最短43日、平均7.2ヶ月のスピード成約(2024年9月期実績)
④マッチング専門部署による高いマッチング力

北陸M&A総研は、成約するまで無料の「譲渡企業様完全成功報酬制」のM&A仲介会社です。
無料で相談可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。

>>無料でのお問い合わせはこちら